2017/07/29

夢は夜ひらく 藤圭子さんと宇多田ヒカルさん

前回 ”夜の蝶” のイメージで武井咲さんを描いた時に
私の脳裏に時々よぎってきた曲と歌手がいました

今回は今から48年も前に
夜の世界に生きる女の感情と生きざまを歌って一世を風靡した藤圭子さん
そしてその藤圭子さんの愛娘であり
そのたぐいまれな音楽的才能で
デビュー当時はその存在が「社会現象」にもなった宇多田ヒカルさんです

藤圭子さん (1951~2013)
藤圭子さん鉛筆画似顔絵

藤圭子さん鉛筆画似顔絵途中経過 藤圭子さん鉛筆画似顔絵途中経過
藤圭子さん鉛筆画似顔絵途中経過 藤圭子さん鉛筆画似顔絵途中経過
藤圭子さんは1969年9月に「新宿の女」でデビュー
可愛らしい顔からは想像もできない独特のドスの効いたハスキーボイスで
その暗く陰鬱な歌詞の内容から当時は
演歌ならぬ”怨歌”の歌姫とも呼ばれていました

この記事のタイトルにもなっている「夢は夜ひらく」は
藤圭子さんの3枚目のシングル「圭子の夢は夜ひらく」からです
この楽曲は多くの歌手の方が詩も変えて歌っていますが
藤圭子さんのこのバージョンは それは情念深く心に響くものでした
その歌詞の一部で

十五、十六、十七と
私の人生 暗かった
過去はどんなに暗くとも
夢は夜ひらく

このフレーズを聴いた当時の私は
これから訪れる十五、十六、十七歳の自分は
この歌詞のようにやはり暗い日々を送るのかと
しばし不安に思い悩んだことを憶えています^_^;
それだけこの藤圭子さんの歌声は深く聞く人の心に沁み込むものでした




藤圭子さんがデビューして30年後に また一つの時代の寵児が誕生しました
愛娘である宇多田ヒカルさんです
宇多田ヒカル鉛筆画似顔絵

宇多田ヒカル鉛筆画似顔絵途中経過 宇多田ヒカル鉛筆画似顔絵途中経過
宇多田ヒカル鉛筆画似顔絵途中経過 宇多田ヒカル鉛筆画似顔絵途中経過

宇多田ヒカルさんのデビュー当時は
今までにない斬新なメロディーラインとスタイルで
日本の音楽シーンに衝撃を与えたことはもちろん
まず私が驚いたのは藤圭子さんの娘さんだったということです

女の情熱を胸に迫るように歌っていた藤圭子さんから
宇多田さんのあのような新しい感性を持つ才能がいかにして生まれたのか
ニューヨークで生まれ育った環境はもちろんですが
やはり母である藤圭子さんの持っていた内なる共通する才能が
宇多田さんには生まれながらにして持ち合わせていたかもしれません

話をまた藤圭子さんに戻しますが
藤圭子さんのレコードセールスは当時の資料から
「新宿の女」ではシングルチャート20週連続1位
セカンドシングル「女のブルース」では前人未踏の42週連続1位という
今では考えられないセールスです
そういえば宇多田ヒカルさんも デビューアルバム「First Love」は
累計売上枚数765万枚と日本国内のアルバムセールス歴代1位という記録を持っています
母娘揃ってのデビュー当時の凄さは世界でも稀かもしれません


最後に東新宿にある西向天神社には「新宿の女」の歌碑があります
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藤圭子さんと作詞した石坂まさお氏はこの曲の発売当時に
新宿中のレコード店や飲食店を24時間かけて巡るキャンペーンを行いました
同神社はこのキャンペーンの出陣式を行った記念の地だそうです