男が惚れた 昭和の「男気のあるオンナ」

いつの時代にも強い人には憧れます
それが男ではなく女であっても
タイトルの”惚れた”は恋愛感情とは別で
腕っぷしの強さはもちろんですが その人の持っている人を思いやる”情”といいますか
昔はそんな強い女性が登場する映画やテレビドラマが多くありました。
今回はまた古い人ばかりになりますが
私自身が影響を受けたそんな強い女性たちを描いてみました。

『緋牡丹博徒』1968)緋牡丹のお竜さんこと藤純子さん
緋牡丹博徒、藤純子の鉛筆画似顔絵

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img540.jpg 緋牡丹博徒、藤純子の鉛筆画似顔絵途中

藤純子さん(現在は富司 純子)はご存知の通り
東映仁侠映画黄金期の一角として一時代を築きました。
映画ではクライマックスの殴り込みに向かう途中の雨か雪が降るシーンで
藤純子さん扮するお竜さんに
後ろからそっと傘を差し出す高倉健さんか菅原文太さん
そんなお約束のお決まりのシーンですが
それはひとつの様式美のようでもあり
やはり何度観てもグッとくるものがあります。

  
『女囚701号/さそり』1972梶芽衣子さん

女囚さそり、梶芽衣子の鉛筆画似顔絵

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img544.jpg 女囚さそり、梶芽衣子の鉛筆画似顔絵途中

梶芽衣子さんは その鋭い眼光と
ハスキーな声から発せられるシラケきった演技スタイルで
当時の重暗かった時代背景とも相まって映画はヒットしてシリーズ化されました。
この頃に梶さんが出したレコード「恨み節」は昭和の隠れた名曲として知られています。
この作品は梶芽衣子さんの存在なしでは語れません。
それほどこの荒々しい劇画調タッチの展開に彼女のクールな魅力はベストマッチでした。
私の過去の記事で紹介した「野良猫ロック」シリーズ全作品に出演しており
オンナアウトロー的なイメージが強かった梶芽衣子さんですが
その後の「曽根崎心中」で映画賞を総なめにして見事に演技派女優に転身しています。
女囚さそりシリーズと同時期に制作された『修羅雪姫』は
クエンティン・タランティーノがこの作品で大きな影響を受けて
『キル・ビル』の原型になったことは有名です。


『二代目はクリスチャン』(1985)志穂美 悦子さん

二代目はクリスチャン、志穂美 悦子の鉛筆画似顔絵

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img549.jpg 二代目はクリスチャン志穂美 悦子、の鉛筆画似顔絵途中

1980年代に入ると70年代のような暗さは影を潜め当時のバブル景気も手伝って
映画界も勧善懲悪的な娯楽作品が多く制作されるようになり
この作品もたしか角川映画10周年記念作品としてエンタテイメントに徹した映画でした。
脇を固める岩城滉一さん、柄本明さんと配役もバッチリで
前回の私の記事でお伝えしましたが
志穂美 悦子さんがただのアクション女優のイメージから大きくステップアップした記念すべき作品です。

彼女がクライマックスで悪党たちに放つ名セリフ
『てめ~ら!!悔い改めてぇヤツぁ~十字をきりやがれ!
でねぇと…』
おもむろに刀を抜いて
『叩っきるぜ!!』
私は志穂美 悦子さんのこのセリフを初めて見て聞いたときは
カッコイイを通り越して鳥肌が立って思わず涙ぐんでしまった記憶があります(^_^;

強い女性を主役としたものがヒットするときは景気が悪いときと
何かの記事で目にしたことがありますがそんなことはないと思います。
最近もヒットした「ショムニ」「ごくせん」「花咲舞が黙ってない」などなど
いつの時代でもスカッとした気持ちになると明日への活力になります。

今回描きました三人の強い女性に続く
新しい魅力を持った惚れ惚れするような
おあねえさん”の登場をぜひとも願うばかりです。